裁判員裁判で3例目の死刑判決・奥本容疑者「居場所なかった」~彼はごく普通の父親だった~ [裁判員裁判に思うこと]

宮崎・家族3人殺害事件に判決が出ました。
判決結果は「死刑」。
奥本容疑者は、ごく普通の父親でした。




家族3人殺害、裁判員裁判で3例目の死刑判決

読売新聞12月7日(火)14時59分 

同居する義母と妻、長男の3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた同市花ヶ島町、無職奥本章寛被告(22)の裁判員裁判の判決が7日、宮崎地裁であった。

 高原正良裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。裁判員裁判での死刑判決は3例目。
 起訴事実に争いはなく、量刑が争点になっていた。
 検察側は論告で、動機について「義母の叱責や育児の負担などから家族が邪魔になり、自由に遊びたいと思って殺害した」と指摘。ハンマーなどを準備した計画性、頭を何度も殴った残虐性、長男の遺体を隠すなど証拠隠滅を図った悪質性を強調し、最高裁の死刑選択基準(永山基準)を満たすと主張した。
 
一方、弁護側は「被告に厳しく当たる義母から逃れたくてやったもので、遊ぶためではない。同情の余地はある」と反論。被告の考えの未熟さや犯行計画の稚拙さを指摘し、「まだ若くて前科もなく、更生の可能性はある」として死刑回避を求めていた。

 起訴状によると、奥本被告は3月1日未明、自宅で長男の雄登ちゃん(当時5か月)を絞殺し、妻のくみ子さん(同24歳)と義母の池上貴子さん(同50歳)をハンマーで殴って殺害。雄登ちゃんの遺体を当時働いていた会社の資材置き場に埋めた、とされる。




奥本容疑者は、ごく普通の父親だった人間。
何故?
辛かったのなら、どうして家を出なかったのでしょうか?
離婚すれば良かったのに?
起こしてしまったことが重大なだけに、
悔やまれてなりませんね。。
家庭の事情なんて、世間の人には分かりません。
第3者から見れば、暖かい家庭に見えても、
実際は、違っていたりしますから。



酷いことをされた、虐められた。
でも、普通は殺したりまではしません。
そんな人の為に、自分の人生までも失ってしまうからです。
しかし、積もり積もった「恨み」が限界に達してしまったら?
何かで発散出来ていれば、ここまでいかなかったかもしれません。
どんな酷い悪い人でも、殺してしまったら被害者で、殺した方は加害者。



でも、どうして、自分の血のつながった子供まで殺してしまったの?
それも、一番先になんて、、、これだけは許せません。
せめて、子供だけでも生きてたら、救いもあったかもしれません。
家族を殺した罪は非常に重いですから・・・。




そう言えば、「石巻3人殺傷事件」控訴されたそうです。
少年は「死刑を受け入れたい」と言っていたそうですが、
裁判長も「控訴」を薦めたりしてましたし。
弁護団は、独自で控訴したそうです。




石巻3人殺傷:死刑判決の少年側が控訴 

毎日新聞ニュース

宮城県石巻市で2月に起きた3人殺傷事件で殺人罪などに問われ、少年事件の裁判員裁判で初の死刑判決(11月25日)を仙台地裁で受けた同市の元解体作業員の少年(19)の弁護団は6日、判決を不服として仙台高裁に控訴した。

 同日の接見で少年の同意を得て、控訴申立書を出した弁護団は「死刑を受け入れて死ぬことだけが償いではなく、生きて、被害者に謝罪の気持ちを持ち続けることも一つの方法ではないかという気持ちになったようだ」とのコメントを発表した。

 少年は接見した弁護団に対し判決直後は「判決を受け入れたい」と語り、2日には「控訴するのは(殺害された女性)2人の被害者に許されないのではないか」と話したという。このため弁護団が控訴するよう説得していた。

 公判で少年は起訴内容をほぼ認め、検察側が裁判員裁判で少年には初の死刑を求刑。弁護側は事件時18歳223日の年齢や更生可能性などを理由に保護処分を主張したが、判決は「年齢は死刑を回避すべき決定的な事情とまでは言えない。反省に深みがなく、更生可能性は著しく低い」と退け「残虐さや結果の重大性に照らせば、極刑をもって臨むほかない」と結論付けた。【須藤唯哉】


一体、「裁判員裁判」って何なんでしょうね。
裁判員が苦しみながら出した答え。
確か、耳かき裁判も控訴されたですよね。
それじゃ、気に入らない判決は全部「控訴」って事になりません?
まるで、加害者の為にあるようなもんですね?



「裁判員制度」なんて、国民をナメてますよね?
何日も拘束されて、苦しみ悩んで答えを出したのに、
見事に覆されてしまうんですから。
こういうことになるなら、参加などする意味ないですよね。
おまけに辛い「守秘義務」もあったりするから、
人によっては、精神的苦痛を一生背負わされることになる。
なんのために、国民参加にしたんでしょう。
まったく理解できないです。
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奥本の知人

あいつはホントに真面目だった。
だからこそ離婚できなくて、母親に嫁になじられ、離婚したら慰謝料がっぽり請求してやるだとか、色々言われてたのを周囲は知ってる。
奥本は真面目だからこそ一人で考え込んだ、そして爆発した。
それだけのことだと思う。
真面目な人間だからこそ、切れたら頭の中真っ白になる。そんな人間を追い詰めた親子こそ加害者のような気がする。
近くにいた人間はみんなそう思ってる。
奥本!お前こそ被害者だよな。

by 奥本の知人 (2011-02-17 16:30) 

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