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裁判員裁判で3例目の死刑判決・奥本容疑者「居場所なかった」~彼はごく普通の父親だった~ [裁判員裁判に思うこと]

宮崎・家族3人殺害事件に判決が出ました。
判決結果は「死刑」。
奥本容疑者は、ごく普通の父親でした。




家族3人殺害、裁判員裁判で3例目の死刑判決

読売新聞12月7日(火)14時59分 

同居する義母と妻、長男の3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた同市花ヶ島町、無職奥本章寛被告(22)の裁判員裁判の判決が7日、宮崎地裁であった。

 高原正良裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。裁判員裁判での死刑判決は3例目。
 起訴事実に争いはなく、量刑が争点になっていた。
 検察側は論告で、動機について「義母の叱責や育児の負担などから家族が邪魔になり、自由に遊びたいと思って殺害した」と指摘。ハンマーなどを準備した計画性、頭を何度も殴った残虐性、長男の遺体を隠すなど証拠隠滅を図った悪質性を強調し、最高裁の死刑選択基準(永山基準)を満たすと主張した。
 
一方、弁護側は「被告に厳しく当たる義母から逃れたくてやったもので、遊ぶためではない。同情の余地はある」と反論。被告の考えの未熟さや犯行計画の稚拙さを指摘し、「まだ若くて前科もなく、更生の可能性はある」として死刑回避を求めていた。

 起訴状によると、奥本被告は3月1日未明、自宅で長男の雄登ちゃん(当時5か月)を絞殺し、妻のくみ子さん(同24歳)と義母の池上貴子さん(同50歳)をハンマーで殴って殺害。雄登ちゃんの遺体を当時働いていた会社の資材置き場に埋めた、とされる。




奥本容疑者は、ごく普通の父親だった人間。
何故?
辛かったのなら、どうして家を出なかったのでしょうか?
離婚すれば良かったのに?
起こしてしまったことが重大なだけに、
悔やまれてなりませんね。。
家庭の事情なんて、世間の人には分かりません。
第3者から見れば、暖かい家庭に見えても、
実際は、違っていたりしますから。



酷いことをされた、虐められた。
でも、普通は殺したりまではしません。
そんな人の為に、自分の人生までも失ってしまうからです。
しかし、積もり積もった「恨み」が限界に達してしまったら?
何かで発散出来ていれば、ここまでいかなかったかもしれません。
どんな酷い悪い人でも、殺してしまったら被害者で、殺した方は加害者。



でも、どうして、自分の血のつながった子供まで殺してしまったの?
それも、一番先になんて、、、これだけは許せません。
せめて、子供だけでも生きてたら、救いもあったかもしれません。
家族を殺した罪は非常に重いですから・・・。




そう言えば、「石巻3人殺傷事件」控訴されたそうです。
少年は「死刑を受け入れたい」と言っていたそうですが、
裁判長も「控訴」を薦めたりしてましたし。
弁護団は、独自で控訴したそうです。




石巻3人殺傷:死刑判決の少年側が控訴 

毎日新聞ニュース

宮城県石巻市で2月に起きた3人殺傷事件で殺人罪などに問われ、少年事件の裁判員裁判で初の死刑判決(11月25日)を仙台地裁で受けた同市の元解体作業員の少年(19)の弁護団は6日、判決を不服として仙台高裁に控訴した。

 同日の接見で少年の同意を得て、控訴申立書を出した弁護団は「死刑を受け入れて死ぬことだけが償いではなく、生きて、被害者に謝罪の気持ちを持ち続けることも一つの方法ではないかという気持ちになったようだ」とのコメントを発表した。

 少年は接見した弁護団に対し判決直後は「判決を受け入れたい」と語り、2日には「控訴するのは(殺害された女性)2人の被害者に許されないのではないか」と話したという。このため弁護団が控訴するよう説得していた。

 公判で少年は起訴内容をほぼ認め、検察側が裁判員裁判で少年には初の死刑を求刑。弁護側は事件時18歳223日の年齢や更生可能性などを理由に保護処分を主張したが、判決は「年齢は死刑を回避すべき決定的な事情とまでは言えない。反省に深みがなく、更生可能性は著しく低い」と退け「残虐さや結果の重大性に照らせば、極刑をもって臨むほかない」と結論付けた。【須藤唯哉】


一体、「裁判員裁判」って何なんでしょうね。
裁判員が苦しみながら出した答え。
確か、耳かき裁判も控訴されたですよね。
それじゃ、気に入らない判決は全部「控訴」って事になりません?
まるで、加害者の為にあるようなもんですね?



「裁判員制度」なんて、国民をナメてますよね?
何日も拘束されて、苦しみ悩んで答えを出したのに、
見事に覆されてしまうんですから。
こういうことになるなら、参加などする意味ないですよね。
おまけに辛い「守秘義務」もあったりするから、
人によっては、精神的苦痛を一生背負わされることになる。
なんのために、国民参加にしたんでしょう。
まったく理解できないです。

石巻3人殺傷事件~19歳少年に死刑判決~ [裁判員裁判に思うこと]

今日は風もほとんどなく、凄くあったかいです。
というより、ジャケットは要らなくらい過ごしやすいです。



昨日、「石巻3人殺傷事件」の判決が出ました。
判決は「死刑」でした。



<石巻3人殺傷>少年に裁判員裁判で初の死刑 判決要旨

毎日新聞11月25日(木)21時47分

宮城県石巻市で今年2月に起きた3人殺傷事件で殺人罪などに問われ、裁判員裁判で初めて少年に死刑を言い渡した25日の仙台地裁判決の要旨は次の通り。

<量刑判断の枠組み>

 2人に対する殺人、1人に対する殺人未遂を含む重大事案で、保護処分の余地はない。死刑と無期懲役のいずれを選択すべきかが問われており、永山基準に従って考察する。

<犯行の態様>

 自分の欲しいもの(元交際相手)を手に入れるために人の生命を奪うという強盗殺人に類似した側面を有する重大な事案だ。

 元交際相手の姉の肩をつかみ、牛刀を腹部に思い切り突き刺した上、2、3回前後に動かして殺害した。元交際相手の友人が「お願い、許して」と命ごいするのを無視し、「オメエもだ」と言いながら3、4回も突き刺して殺した。無抵抗の被害者をためらうことなく次々と殺傷した犯行態様は極めて執拗(しつよう)かつ冷酷で、残忍さが際立つ。

 元交際相手の連れ出しを邪魔した者は殺害する意図のもとに凶器を準備し、共犯者を身代わりに仕立てようとするなど周到な計画を立てている。

<被害結果>

 2人の尊い生命が失われ、さらに1人の生命も失われる危険性が高かった。その無念さや苦痛は察するに余りあり、極刑を望む遺族らの処罰感情も、被害結果の重大さ、深刻さの表れとして量刑上考慮するのが相当だ。

<動機> 

少年は、元交際相手を手元に置きたいという身勝手な思いから、犯行前日に無理やり連れ出そうとしたが、姉らに警察へ通報されるなどして制止された。少年は保護観察中で、警察に通報されると少年院送致になると思っていたことからもこれに激怒し、邪魔する者を殺そうと考えた。動機は極めて身勝手で自己中心的だ。

<社会的影響>

 3人を殺傷した上、1人を拉致して逃走し、近隣住民に多大な不安を与えたことも、量刑上看過できない。

<更生可能性>

 少年は元交際相手への暴行をエスカレートさせ、警察から警告を受けても態度を改めることなく、本件犯行に及んでおり、犯罪性向は根深い。 

ちゅうちょせず残虐な殺傷行為に及んだ▽保身のため共犯者に凶器を準備させた揚げ句、身代わりとなるよう命じた▽犯行後、元交際相手に姉らが死亡した内容のニュースを見せ「何で泣いてんの」と言った−−などの言動からすれば、少年には他人の痛みや苦しみに対する共感が全く欠け、その異常性やゆがんだ人間性は顕著だ。 

少年は公判で涙を流すなどして犯行を後悔し、極刑をも覚悟して自らを厳罰に処してほしいと述べるなど、一応の反省はしている。しかし、被害者遺族の精神的苦痛を和らげるに足る謝罪はなく、反省の言葉は表面的だ。自己に不利益な点は覚えていないと述べるなど不合理な弁解をし、本件の重大性を十分に認識しているとは到底いえず、反省には深みがない。

 また、実母が少年の人間性のゆがみを正確に認識しているか疑問がある上、従前の監督状況などをかんがみると、実母による指導、監督は期待できない

 少年の更生可能性は著しく低いと評価せざるを得ない。

<事件時の年齢>

 当時18歳7カ月だったことは相応の考慮を払うべき事情だが、犯行態様の残虐さや結果の重大性にかんがみると死刑を回避すべき決定的な事情とまではいえず、ことさら重視できない。不安定な家庭環境や母から暴力を受けるなどしたという生い立ちも、量刑上考慮するのは相当でない。

<結論> 

以上の事情、特に犯行態様の残虐さや被害結果の重大性からすれば、少年の罪責は誠に重大だ。少年なりの反省などを最大限考慮しても、極刑を回避すべき事情があるとは評価できない。罪刑均衡や一般予防の見地からも、極刑をもって臨むほかない。




この少年は幼い時から、実母から「虐待」を受けていたんですね。
生い立ちを聞けば、同情する余地もあったのかなって。
でも、虐待受けていたからって、
犯した罪を虐待のせいにするのはどうかなとも思うし。



「加害者に人権はないのですか?」
このブログのコメントでそう尋ねられました。
正直なところ、私もよく分かりません。
「加害者の人権」ってなんでしょう?
「生きる権利」ですか?
「顔も名前も出さない」ということですか?
(実際、現在は、未成年は顔も名前も公開されません)
じゃあ、被害者はどうでしょう。
何歳であっても、顔も名前も公開されてるではありませんか。
不公平ではありませんか?
被害者の人権はまったくありません。
被害者の立場では、「加害者の人権」など、
「あり得ない」ことではないでしょうか。






話は違いますが、
「いじめ」にも「加害者」は存在します。
いじめが原因で、自殺される方も、最近多くなりました。




私は昔「いじめられた」経験があるので、
加害者だった人は、今でも憎いです。
「死ねばいいのに」とは思いましたが、
「殺したい」とまでは思いません(汗)
学校はいじめてた側の「加害者」の擁護をするのです。
それもひとつの「人権」なのでしょうね。
でも、「被害者の人権」はどこにもないんですよ?




被害者側は、ただでさえ辛い立場の上に、
「いじめられるほうにも責任や原因はあるんだ」と言われる人もいる。
おかしくありませんか?
被害者の人権など無いから、「自殺」する人が出るんです。
いじめに対しては、「加害者の人権」は充分に保護されてるではありませんか。
被害者は「死に損」、結局、何も変わらないというのに。



「加害者の人権」を言う前に、
もっと被害者のことを考えて欲しいと思います。
たとえ、「虐待」にあってたとしても、
身勝手な動機で
かけがえのない命を、2つも奪った「罪」は
少年がもし生きていられても、
被害者が許さない限り、
一生、消すことはできないんです。


(文才がないので、支離滅裂になってしまいました・・・)汗

石巻3人殺傷事件19歳少年に「死刑求刑」・「それでも大切な息子です」母親 [裁判員裁判に思うこと]

石巻3人殺傷事件の裁判員裁判の第2回公判が行われ、
検察側は「身勝手で残虐極まりない。更生の可能性は期待できない」などとして死刑を求刑しました。



関係もない何も罪もない人を2人殺し、一人重傷。
自分の元彼女に復縁断られたからって、、
こんなに酷い事件を起こすでしょうか?
人間「極限」に陥れば、
こんなことも平気で起こしてしまうのでしょうか?



証人尋問はプライバシーへの配慮から遮へい板越しに行われました。
「プライバシーの配慮?」ですって?
いくら19歳と言えども、
起こしたことはとても「重大」であり、
取り返しのつかない結果を生みました。




19歳ならば、未成年だから顔も名前も公開されない。
殺された、怪我を負わされた被害者や被害者家族にとって、
そんなことは関係ない。
いっそ、あからさまに「公開」してやりたいでしょう。
なんで、「加害者」をそんなに「保護」するんでしょうか?



3人殺傷、19歳に死刑求刑「更生は不可能」

読売新聞11月19日(金)16時22分 

宮城県石巻市の民家で2月、2人を殺害し、1人に重傷を負わせ、元交際相手の少女(18)を連れ去ったとして、殺人罪などに問われた同市、元解体工少年(19)の裁判員裁判の第5回公判が19日、仙台地裁(鈴木信行裁判長)で行われた。
 検察側は「身勝手で残虐極まりない。更生の可能性は期待できない」などとして死刑を求刑した。裁判員裁判での死刑求刑は東京、横浜、鹿児島地裁に次ぎ4件目で、少年に対しては初めて。判決は25日午後に言い渡される。
 起訴状などでは、元解体工少年は2月10日午前6時40分頃、同県東松島市の無職少年(18)(殺人ほう助罪などで起訴)と、民家に合鍵を使って侵入し、少女と別れさせようとしていた少女の姉の南部美沙さん(当時20歳)と、友人の高校3年大森実可子さん(当時18歳)を牛刀で刺して殺害。美沙さんの知人男性(21)に重傷を負わせ、少女を無理やり連れ去ったなどとされる。




「死刑求刑」
当然と言えば、当然のことでしょう。




(11月18日 毎日新聞より抜粋)
「少年は、元交際相手の女性(18)との復縁に反対する女性の姉らを殺傷したとされる。被害者への気持ちを弁護人に問われ「当時は相手の気持ちを考えず、自分の気持ちだけで行動していた。僕の身勝手な考えで2人の命を奪ってしまい、申し訳ないと思っています」と声を絞り出した。

 母親の証人尋問もあり、男性裁判員が「どういう刑を希望するか」と尋ねると、約30秒間すすり泣き「2人もあやめてしまいましたが、それでも大切な息子です」と答えた。弁護人の問いには「今後、何があっても息子を見捨てません」と述べた。



母親の気持ちも凄くわかるような気がします。
でも、いくら大切な息子であっても、
起こしたことは「事実」であって、消えないのです。
なんか、、、、人の感情を利用するって、凄くずるいですよね。
泣いて、詫びれば許してもらえると思うのでしょうか。
裁判員も人間です。
「情」もわくでしょう。
「反省している」と言えば、
刑も軽減してもいいじゃないかと思うだろう。




「今後、何があっても息子を見捨てません」
涙ながらに、母親は訴えた
「大切な息子だ」と。
じゃあ、
こんな事件を起こすまで、
その「大切な息子」の行動や気持ちをを把握出来てなかったんでしょうか?
殺された方の家族にとっては、
19歳であろうが、30歳であろうが、
家族を殺した憎き犯人なんですよ。



でも、私がこの事件の「裁判員」だったとしたら、
この母親の涙に負けて「死刑」と言えないかもしれません。
犯人は本当に「反省」してるのかもしれません。
でも、心の中では笑ってるのかもしれないじゃないですか。
だって、犯人の心の中身は誰も分からないですから。




「死刑」と求刑されましたが、、、
「判決」の行方がとても気になります。

あまりにも「残虐」、「猟奇的」、「鬼畜」、酷過ぎる・・「2度目の死刑求刑」裁判員裁判 [裁判員裁判に思うこと]

だいぶ肌寒くなりました。
今日も雲は多いけど、晴れています。



2度目の「死刑求刑」の「裁判員裁判」が始まりました。
耳かき殺人も絶対許せないと思いましたが、
裁判官でさえ「見たことも、聞いたこともない」と。
「戦慄」を覚えるほどの殺害方法。


「人間の行い」では絶対あり得ない。。。。まさしく「鬼畜」。
生きた人間の首を電動ノコギリで切る、体をバラバラにする。。
まったく恐ろしくて言葉が出ません・・・。
外国ホラー映画では観たことありますが、
これは「現実」で起こったこと。
恐らく日本では過去例がない「世にも恐ろしい」事件。




<男性2人殺害>死刑を求刑…裁判員裁判で2例目 横浜地裁

毎日新聞11月10日(水)10時54分

男性2人を殺害したなどとして強盗殺人など9罪に問われた住所不定の無職、池田容之(ひろゆき)被告(32)の裁判員裁判は10日午前、横浜地裁(朝山芳史裁判長)で検察側が論告の冒頭で死刑を求刑した。裁判員裁判で2例目。論告で「執拗(しつよう)で冷酷非情。悪質この上ない。遺族の処罰感情も厳しい」と指摘した。弁護側は午後の弁論で自首による刑の減軽などを訴え死刑回避を求める方針。

 池田被告は起訴内容を認めており、量刑が最大の争点。男女各3人の裁判員は3日間の評議をへて16日に判決を言い渡す。

 検察側は、死刑選択の基準「永山基準」に沿って▽殺害方法の残虐性▽動機▽被害感情−−などを詳述した。

 東京・歌舞伎町のマージャン店経営者(当時28歳)と会社員(同36歳)の殺害方法に関し「人間の所業と言えず、鬼畜としか言えない」と指弾。09年6月19日、監禁した千葉県のホテル浴室で、会社員が「最後に母と妻に電話させてほしい」と訴えるのを無視し果物ナイフで首を切り、「せめて先に殺してから切ってください」と懇願する経営者の首を電動のこぎりで切断したと述べた。

 事件の発端は、店を巡り被害者ともめた元経営者で、覚せい剤密輸組織も率いる近藤剛郎容疑者(26)=強盗殺人容疑などで国際手配=の依頼と指摘。池田被告の動機は覚せい剤利権目当てで「身勝手極まりない」と非難した。

被害者参加人として出廷した経営者の遺族らは極刑を求めた。

 論告によると、池田被告は殺害に加え▽経営者の婚約者らに計1340万円を持参させ強奪▽切断遺体を横浜市の海に捨てた−−などとされる。公判では「極刑を覚悟している」と供述。弁護側は「密輸事件で逮捕後、正直に話し自首した。殺害の最終決定は近藤容疑者」と反論した。【中島和哉、山田麻未】





「せめて殺してから首を切って」と訴えた被害者。
それでも、有無を得ずに首を電動ノコで切った。。
この犯人には「情」のカケラも無かったんでしょう。
なのに、弁護士は「密輸事件で逮捕後、正直に話し自首した」
「極刑を覚悟している」「反省している」



「死刑は人の生命を永遠に奪ってしまう刑。
少しでも躊躇(ちゅうちょ)するなら、死刑を言い渡すべきではない」
それは、、、ないでしょう。
「ふざけるな!」(怒)
じゃあ、生きたまま首を切られ、「虫けら」のようにバラバラに切断して殺された2人の「命」は
どうなるのでしょうか・・(悲)
被害者家族の気持ちを考えたら、この弁護士さんが その家族であっても、
同じ気持ちでいられるんでしょうか。




2例目の死刑求刑 法廷から浮かんだ被害者像と遺族感情

産経新聞11月10日(水)11時49分 

「兄はとても思いやりのある人だった」「被告には悲しみに見合う処罰を」。池田被告の横浜地裁の公判では、殺害された2人の男性の遺族らが意見陳述して悲しみの気持ちを述べるとともに、被告に厳しい言葉を突きつけた。法廷では、被害者2人の人柄が語られ思い出の写真などが示された。遺族は、失われた2人の命について、思いのたけを裁判員らに訴えかけた。
 殺害されたマージャン店経営者=当時(28)=の妹ら遺族の供述調書によると、経営者は子供のころから活発で人気者。犬が好きで、盲導犬を預かるボランティアをしたこともあった。妹が反抗期の際には、「両親を悲しませてはいけない。ぶつかりたいなら兄ちゃんにぶつかれ」と諭したという。
 母親は、「優しい子だった」と泣き崩れ、「無期懲役などの塀の中で守られた刑にしてはいけない」と訴えた。法廷での意見陳述について、妹は「(残忍な事件の被害者のため)兄の人柄が疑われてはいけないと思い、話すことにした」と悲痛な面持ちで述べた。
 殺害された会社員=当時(36)=は、高校卒業後に就職。東京へ転勤すると、だまされて他人の借金を背負わされた。この際、父親に「(借金問題は)自分で解決しろ」と言われてから音信不通に。それでも時折、墓参りに訪れ数年前に父親が危篤となると付きっきりで最期を看取った。
 会社員の母親は、事件のことは孫のことを気に掛けている会社員の祖母にも話していないという。「自分が産んだ子の葬儀は密葬のため寂しいものだった」。調書の中でそう述べた母親は、「この先もずっと息子の命日を偽っていかなければならない。被告には悲しみに見合う処罰を」と訴えた。





私も、この犯人には「死刑」しかないと思います。
こんな人間を人間とも思わないような「残酷」な殺し方をされて、
それが、自分の家族だと思えば、
この犯人を通常の「死刑」にしたところで、
気持ちは癒えないのかもしれません。
出来ることならば、自分の家族にされた同じ「痛み」をこの「犯人」にも味わせてやりたいでしょう。
自分の手で、犯人を、同じ目にあわせてやりたい。
「目には目を」「歯には歯を」
それは、家族を愛してれば愛しているほど、
そういう思いでしょう。
誰が考えても、憎んでも憎みきれない悔しさだと思います。



耳かき殺人事件の場合は、
被害者側の「控訴は棄却」され、「無期確定」にされるようです。
まさか、この事件では「無期」なんて、あり得ないでしょう。
加害者ばかりが擁護されるばかりなら、
一般国民が裁判員になる意味などあるのでしょうか?
万が一でも「無期」などなるのでしたら、
「裁判員制度」など、即刻「廃止」してほしいと、私は思います。

「耳かき殺人事件・裁判員裁判判決・無期懲役」に思うこと [裁判員裁判に思うこと]

朝、曇りでしたが、お昼になって日差しが差してきました。
風も無く、穏やかな午後です。


耳かき店の店員女性とその祖母が殺された事件の裁判員裁判の判決について、
少し重い内容ですが、感じたことを書きたいと思います。
少し長い文章ですが、下記にニュースのコピーを貼り付けました。


耳かき殺人 「無期懲役」の理由は…被告の小さな“変化”

産経新聞11月7日(日)19時0分 

【衝撃事件の核心】「何人殺せば死刑になるのか」。ゆがんだ愛情が引き起こした殺人事件に裁判員らが下した結論は、無期懲役だった。傍聴席で泣き崩れる遺族と、微動だにせず空中を見つめる被告。耳かき店店員、江尻美保さん=当時(21)=らが殺害された事件で、殺人罪などに問われた元会社員、林貢二被告(42)の判決公判は異様な空気に包まれた。裁判員裁判で初めて求刑された「死刑」。量刑を左右したのは裁判員らが感じた被告の“変化”だった。(森浩、滝口亜希)
 
■傍聴席からすすり泣き、呆然とする被告
 「まず最初に結論を述べます。被告人を無期懲役に処する 
1日午後の東京地裁104号法廷。若園敦雄裁判長が死刑回避を告げると、傍聴席からは遺族のすすり泣きが聞こえた。証言台に立ち、まっすぐ前を見つめていた林被告だが、判決文の読み上げを聞いた後、ほおを紅潮させ、呆然(ぼうぜん)としたような表情を見せた。
 「被害者2名を身勝手な動機から連続して惨殺した被告人の刑事責任は極めて重大」「犯行態様の残虐性、結果の重大性はいうまでもない」「遺族がこぞって極刑を望んでいるのは、全く当然」 
判決理由を淡々と読み上げる若園裁判長。傍聴席からの泣き声をよそに、林被告は微動だにせず判決理由に聞き入った。
 判決によると、林被告は平成21年8月3日午前8時50分ごろ、東京都港区西新橋の江尻さん方に侵入し、1階で江尻さんの祖母の無職、鈴木芳江さん=(78)=の頭をハンマーで数回殴り、ナイフで刺殺。さらに2階で江尻さんを別のナイフで刺し、約1カ月後に死亡させた。
 判決は、残忍な犯行を厳しく批判。一方で(1)江尻さんへの強い愛情が怒りや憎しみに変化しており、動機は極刑に値するほど悪質とはいえない(2)鈴木さん殺害は偶発的で計画性はなかった(3)林被告なりに反省の態度を示している−ことなどから「極刑がやむをえないとまではいえない」と結論づけた。
 
■「ダメ! ダメ! 絶対ダメ!」 死刑回避に泣き叫ぶ遺族
 極刑を回避した判決文を若園裁判長が終えた後、突然、法廷に叫び声が響き渡った。
 「こんなこと納得できない! 納得できない! もうダメ! ダメ! ダメ! 絶対ダメ!」
 傍聴席では、鈴木さんの妹が親族に抱きかかえられながら、泣き叫んだ。妹は判決前の遺族の意見陳述で「お姉さんに会いたい、美保ちゃんに会いたい」と法廷で涙ながらに証言していた。そんな悲痛な叫び声を耳にしても林被告はまゆ一つ動かさず、視線も動かさなかった。
 判決後、江尻さんの父(57)が出したコメントにもやりきれない思いがにじんでいた。
 《判決を聞いて、悔しくて涙も出ませんでした。(中略)被告人に前科がなければいいのか、「自分なりに」反省を示せばよいのか、人間を2人殺してこんな判決でいいのかと思います。この事件で無期になるのであれば、一体何人殺せば死刑になるというのでしょうか》 

■来店回数は154回 事件後に激ヤセ
 「被害者の方に取り返しのつかないことをして、本当に申し訳ありません。この場を借りておわびしたい」 先月19日の初公判で、逮捕から約1年2カ月ぶりに姿を現した林被告は、「 林被告が、江尻さんが働く耳かき店を初めて訪れたのは、平成20年2月ごろのことだ。インターネット上でマッサージ店を探していたところ、たまたま同店を見つけ、興味を持ったことから訪問。そこで接客を担当したのが江尻さんだった。
 林被告は被告人質問で、江尻さんの第一印象について「適度に会話できる感じで、比較的好印象だった」と説明。「話をしていたら、時間が早く過ぎた」と振り返った。
 当初は1時間程度の利用だったが、次第に頻繁に通うようになる。同年秋以降は週に3〜4回、長いときで1日に7〜8時間も店に滞在。いずれも江尻さんだけを指名していた。
 検察側が提出した証拠によれば、林被告が同店を訪れた回数は154回に上る。一方で、その半分以上は仕事が休みの土日に集中。事件前の勤務態度も、普段と変わりなかったという。林被告が当時勤務していた会社の上司らは、調書の中でいずれも「仕事オンリーで、人の嫌がる仕事を進んでやってくれた」「一言でいえばまじめな男。クールで感情を表に出さない」と、人柄を証言していた。
 
■「広い意味で好き」だけど… 恋愛感情は否定
 林被告は、店の禁止事項となっていた店外での食事に江尻さんを繰り返し誘ったことなどから、21年4月に店を出入り禁止処分となる。 
しかし、江尻さんからは「無理です」という返信メールが来ただけで、なぜ来店を拒否されるのか、その理由が分からなかった。当時の心情を「なんでだろうと繰り返し考えるうちに、眠れなくなった。もう会えないと思い、追いつめられた」と振り返った。
 一方で、林被告は江尻さんへの恋愛感情について、「(交際や結婚をしたいと)思ったことはない」「年が離れているので、そういう対象としては見ていない」と否定し続けた。
 その後の被告人質問で「広い意味では好きだった」とも話したが、江尻さんに「手をつないでほしい」と頼んだ理由を検察官に問われ、「(行動の)一つ一つに理由づけをしなきゃいけないんでしょうか」と、いらだちをみせながら反論する場面もあった。
 林被告の江尻さんへの感情について、検察側は「一方的に恋愛感情を募らせた揚げ句に殺意を抱いた」と指摘。これに対して、弁護側は最終弁論で「店の中だけの、接客嬢と客との関係に限定された恋愛感情だった」と主張した。
 耳かき店店員の江尻さんと、常連客だった林被告。殺意さえ生むことになった2人の関係について、判決が出した結論は、「恋愛に近い強い好意の感情」というものだった。死刑判決の可能性もあり得た審理の中であっても、「恋愛感情」という表現を一貫して否定し続けた林被告の主張を、一部くみ取った形だ。
 (以下省略)



あまりにも「残酷」で、「理不尽」な事件でした。
私の気持ちとしては「死刑」にしてほしかったと思いました。


「来店回数は154回 事件後に激ヤセ」
「消え入りそうな声で謝罪の言葉を口にした。169センチの身長に対し、事件当時63キロあったという体重は46キロまで減少。こけたほおと、ぶかぶかのスーツが、体形の変化を物語っていた」


そりゃあ、こんな事件を起こせば、普通の精神状態の人間であれば、「激やせ」してもおかしくはない。
この裁判官や裁判員の方たちは「反省している」と見てますが、
私は「反省」とは見ません。
激痩せしたからって、どうだっていうの?
お金沢山使ったからって、付き合ってあげなきゃいけなかったの?
殺された彼女の気持ちは完全無視?



「死刑になったらどうしよう」
「刑務所に入ったらどうしよう」
「苦しい思いをするのは嫌だ」
裁判を待ってる間、
多分、こういう「自己中心的」な思いが駆け巡ったんだと思います。
自分が「刑務所」へ入ったり、「死刑」になる「恐怖」
彼を「激やせ」させたんではないかと私は思います。
完全に犯人の事情でしょう。



思いが通じないからって、「殺して」いいなんてそんなこと許されない。
給料のほとんどをつぎ込んだって言われても、
それは、犯人の「勝手」や「都合」であって、彼女のせいじゃない。
優しくしてくれたと「勘違い」したのは「彼女の「社交辞令」
「殺人」まで起こすなんて「異常」としか言えないでしょう。



殺してやりたいほど、
そこまで「憎い」と思うんでしょうか・・・・。
優しくしてくれたから、彼女も自分を好きだと思う?
154回も通ったから、いつも彼女を指名していたから
プレゼント貰ってくれたから、
「ニックネーム」で呼んでくれてたからって。。。。
イコール「好き」ではありませんよね。
何度も、「恋愛」をすれば、それに気付いていたことだろう。
「お店」に入れてもらえなかったから、
「思い」を分かってもらえなかったからって、
だからって、「人を殺す」ことにはなりません。
彼女がはっきり「言葉」で「拒否」していれば、
殺されなかったんでしょうか?





でも、、、「耳かき店」という、職業もひとつの原因だったのかなとも思いました。
ウエブ上でプロフィールも公開されていたといいますから。
彼女にももっと自分を大切にしてほしかった。
ひざまくらをして、耳かきをしながら、
何時間も話とかしてたら、「勘違い」する人もいるでしょう。
はっきり言って、「普通」の仕事の部類ではないですよね。。。
彼女にも色々事情があって、この仕事を選んだのかもしれませんが。




しかし、どんな仕事であれ、どんな事情であれ、
殺人は許されません。
2人殺したから、「死刑」か「無期」という「永山基準」というのも、
なんか変な「基準」ですよね。
殺された「被害者家族」にすれば、何人殺されたなんて、
なんら関係ありませんし。



彼女が今まで過ごした人生、これからの未来も、
彼が「すべて」奪ってしまったという「事実」は消えないのですから。
彼は、生きて償うというけれど、
刑期を終えて、出てきた時には、
彼女のことなんて、忘れているでしょう。
被害者の家族の気持ちを思えば、
奪った「命」は「命」を持って償ってほしいと考えます。
奪われた「命」は返っては来ないけど、
被害者の立場ならば、犯人がこの世に生きて「存在」自体認めたくない。
裁判員の方は、本当にご心労だったと思いますが、
もっと被害者や家族のことを考えてあげてほしかったです。
被害者家族を苦しめるなら、プロの方が裁判しても同じこと。
何のためにこの「制度」があるのか、
こんな結果なら、裁判員なんていらないんじゃないですか?


「被害者家族」にも、「裁判員」にも、心に傷が残る判決でした。
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